百貨店売上高14.7%減=震災直撃、過去2番目の落ち込み―3月

 日本百貨店協会が26日発表した3月の全国百貨店売上高は4624億円となり、東日本大震災の影響を受け既存店ベースで前年同月比14.7%減と落ち込んだ。 ポルシェ・デザイン 減少幅は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動が表れた1998年3月(20.8%減)に次ぐ過去2番目の大きさで、リーマン・ショック後を上回った。 フランクミュラー
 三越仙台店など東北の店舗が被災したほか、東京電力の計画停電で関東の大型店舗が休業や営業時間の短縮を余儀なくされたことが響いた。また、全国的に不要不急の消費を控える動きが広がったことも高額品を扱う百貨店にとって痛手となった。 バーバリ
 地区別では仙台が61.1%減、東京が21.5%減と、それぞれ最大の下げ幅を記録。震災の直接的な影響がなかった福岡(12.9%減)や大阪(3.2%減)も振るわなかった。 フェラーリ
 商品別では、主力の衣料品が19.2%減、美術・宝飾・貴金属が20.8%減、靴やバッグなどの身の回り品が19.8%減と大幅に減少。一方、水やコメ、パンなどの買いだめ需要があった食料品は8.2%減にとどまった。 ブルガリ
 震災前は伸びていた外国人観光客の来店数は55.8%減、売上高も47.8%減といずれも激減した。  ブライトリング