魅せるランニングファッションは「腰高・足長・小尻」

 Tシャツに短パンはもう古い!? 近頃大人気のスポーツ、ランニング。女性の競技人口が増えるとともに、ファッションも大きく変化している。ドレスにスカート、ドット柄のタイツも登場。走っているときも、やっぱり「きれい」を目指したい。Explorer IIシリーズ

 陸上の老舗メーカー、アシックス(神戸市中央区)を訪ねた。同社プロダクトマーケティング統括部ランニングチームマネジャーの大野宏之さんによれば、女性向けのランニングウエアの売り上げはここ数年、右肩上がりだという。 GMT Master IIシリーズ その要因のひとつが、女性目線での商品開発。

 基本は、カラフルなTシャツにタイツ、そしてランニングスカート(通称・ランスカ)かショートパンツのスタイル。Yacht Masterメンズシリーズ 「腰高、足長、小尻」に見えることが重要だ。もちろん走る機能も充実しており、フォームを保つため筋肉が動かないようしっかり支えたり、ひざの負担を軽減するため異素材の生地を組み合わせるなど、工夫が随所に。 Yacht Masterレディースシリーズ

 百貨店でもランニングウエアは注目の的。近鉄百貨店上本町店では、130年前にニューヨークで生まれたダンスウエアのパイオニア的存在、「ダンスキン」が40代以上の女性たちの人気を集めている。 Submarinerシリーズ 同店バイヤーの鳥居浩史さんは「艶やかな色合いと、ややゆったりめのシルエットで体のラインが出にくいところが人気の理由では」と話す。 Sea Dwellerシリーズ

 ダンスキンを含め売り場では国内外の数ブランドを扱う。チュニックのようなランニングドレス(通称ランドレ)やランスカ、オーバーオールやショートパンツに、やはりタイツを合わせるコーディネートが人気だ。一見すると、スポーティーな街着。 Pearl Masterメンズシリーズ しかし、反射材が施されたり、蛍光イエローやパープルなど目立つ色が多く、夜間ランナーのニーズが反映されている。Pearl Masterレディースシリーズ

 ところで、忘れてはならないのが、メーク。今や、女性たちはノーメークでは走らない。アシックスによると、 Jubileeレディーズシリーズ ラメ入りの日焼け止めクリームや、ウオータープルーフのマスカラ、落ちにくいクリームタイプのアイカラーなどがおすすめ。ちなみに、走るときには深く帽子をかぶるので、意外にもまゆメークは必要ないそうだ。Jubileeメンズシリーズ

 女性ランナーが一挙に増えたのは平成19年に開かれた第1回東京マラソン以降。 Oysterメンズシリーズ 都会の女性ランナーたちが、人に見られることを意識した走りを追求しはじめた。自分らしく個性を打ち出すスポーツファッション、ますます進化しそうだ。 Oysterレディースシリーズ